ドラマには、ストーリーや登場人物の関係を理解するのに役立つキーワードがたくさんあります。そんな言葉を自分でみつけるのも、なかなか楽しいと思いませんか?
(画像はLINE TVからお借りしました)
就是那個不修邊幅
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結婚が決まった後、新居になるマンションにお掃除道具とおやつを持ち込み、ひとりでご機嫌な時間を過ごしていた主人公。そこに突然婚約者の母親が現れてしまいます。このセリフは、母親が自分の連れに「芸術家タイプだからね」と息子の婚約者を紹介しているところです。
婚約者の母親との関係は、これからのストーリー展開の重要なポイントになっていくのですが、相手が決して意地悪ではないところがカギなのかもしれません。
「不修邊幅bù xiū biān fú」という四字熟語は、「身なりにかまわない」という意味ですが、その裏返しとして、「ちゃんとしたらそんなに悪いわけではない」という意味を含むことも多いのです。
主人公も、プライベートのこの日と違い、仕事の時はきちんとした身なりで英語もバリバリ使いこなす。へとへとになるほど、周囲への気配りも欠かしません。取引先のイケメンにも言い寄られるという設定です。
相手の母親は、そんな主人公のいいところもちゃんと理解した上で、これから「嫁」として迎えようとしているのではないかと思います。問題は、母親の求める「淑女shúnǚ」像とのズレ。この場面は、主人公が、自分は「俗女súnǚ」であることに対して開き直って行く過程の中の重要なエピソードになっているのですが、その中でもこの四字熟語はキーワードのひとつと言えそうです(「淑女shúnǚ」と「俗女súnǚ」の関係はこちら)。
なお、この四字熟語は、「視聴華語3」第9課の新出語句です。教科書で学んだ中国語の使い方をドラマで確認し、ドラマで知った言葉を教材で理解していく。そういう学習方法もぜひお試しください。
(2020.11.08)