TOCFL
(華語文能力測験)
台湾華語の公式検定にチャレンジしよう!
TOCFLの受験を決めたら、次は申込み!台湾で受験する場合のオンライン申込みの方法をご紹介します!(※台北市中心部の会場希望の場合は、早めのお申込みがお勧めです!)
1.アカウント作成
①受験する級と問題の種類(「聽力& 閱讀」「口語」「寫作」)を決めたら、以下の申し込みページにアクセスします。
URL:http://reg.sc-top.org.tw/
ちなみに、台湾で行われる「聽力& 閱讀」の試験は、「CAT試験(電腦聽讀測驗)」というレベルが分かれていない形式のものになります。
②初めて受験する場合は、先にアカウントをつくる必要があります。次の図の赤丸の「註冊(Create New Account)」をクリックし、自分の情報を登録していきましょう。
③登録完了ボタンを押すと、登録したメールアドレスに認証コードが送られてくるので、送られてきたコード番号を入力します。
以下のように登録したメールアドレスに4桁の認証コードが送られてきます。
④認証を完了すると、個人情報を入力する画面がこのように表示されるので、指示に従い個人情報を登録してください。
(重要)
2024年9月開催分より顔写真の登録が必要となりました。顔写真の認証には最大2営業日ほどかかります。
顔写真の認証が済んでいない場合、受験の申し込みができないため余裕を持ってご登録ください。
顔写真の登録は1回のみで、認証後は変更できないため注意しましょう。
⑤現在台湾に住んでいる場合は「國內」を、台湾以外に住んでいる方は「國外」を選択してください。ここで登録した住所に試験の成績表・証明書が送られてきます。また成績表は、郵送ではなくTOCFLテストセンターへ行って、受け取ることもできます。この方法をご希望の方は住所を登録後、下図→の「選擇考試中心代收」にチェックを入れてください。
⑥情報をすべて登録できたら個人情報の取扱いに同意する「我同意個資法蒐集資料條款」にチェックをして「確定送出」をクリックしてください。
以上でアカウントの作成は完成です。
2.申し込み
①ログインしたら、「我要報名」を選びましょう。「全部考場清單」を押すと、試験会場の一覧が表示されます。
右側が青いボタンで「報名」となっている会場のみ、まだ席が埋まっていないため、選択が可能です。台湾の「聽力& 閱讀」の試験はレベルが分かれていませんが、「報名」のボタンを押す前に「CAT自評等級」で自分自身の現在のレベルを選択してください。(ご自身が考える自己評価のレベルで結構です。)その後「報名」のボタンを押して次に進みます。
日時、試験会場等に間違いがないかを確認した上で、「確認報名資料正確」を押して進みます。
③登録した情報および成績表の送付先(居住地もしくは大学付属の語学センター)が正しいことを確認してください。住所の変更等がある場合はこの段階でも修正可能です。間違いがなければ、画面下の「我同意~」(個人情報の取り扱いに関する同意欄)にチェックを入れ、「確認報名資料正確」をクリックします。
④成績表の送付先を再確認する画面が出てくるので、「確定」を選択すると、申し込み内容が確定されます。
⑤申込完了後3日以内に、受験料を納めるようにとのリマインダーが表示されます。
⑥受験料の支払い方法は、3種類あり、クレジットカード払い・電子マネー払い・払込票をWordもしくはPDFでダウンロード後に印刷してコンビニや金融機関で支払う方法です。いずれかの方法で支払いを済ませると、申し込み完了です。
※コンビニ支払いは、台湾現地のコンビニでの支払いとなります。日本のコンビニでは支払いできませんので、ご注意ください。
3.試験当日
持ち物はパスポートもしくは居留証(電子居留証も可)です。
パスポートや居留証のコピーでは対応していないため原本をお持ちください。
なお、2024年9月開催分より筆記用具の持ち込みが不可となりました。メモが必要な方は会場で配られるペンをご利用ください。
日本での試験と違い、受験票はございません。試験の数日前に試験会場や開始時間等が書かれたリマインドのメールが届きます。
試験会場へは、試験開始30分前に着くように向かってください。試験会場の学校に着くと、TOCFL受験者の誘導係の方が教室を教えてくれます。案内が張り出されていることもあるので、それに従って教室を目指しましょう。
受験会場によっては、開始時間までは室外で待機することになります。係の方から指示があるので、それに従って入室、着席しましょう。
2024年9月開催分より開始前に金属探知機での確認検査が行われます。
ひとり一台ずつパソコンが割り当てられます。身分証明書の写真を基にした本人確認を経て、パソコンのロックを解除するパスワードが書かれた紙が渡されます。自分の氏名等に誤りがないかを確認した後、それを入力してください。
その後は試験監督およびパソコンの表示画面に従って試験に臨んでください。
閱讀(リーディング)の試験につきましては、時間制限が60分となり、時間内に25問以上の回答がなければ点数に影響が出てしまうため、時間配分にも十分ご留意ください。
退室する際は、パソコンはそのままにし、受験の直前に配られた紙を試験監督に返却してください。
4.試験前の準備について
試験を受ける前に、台湾で行うTOCFL試験の流れについてご確認いただくことをお勧めしております。以下のリンクをご参照ください。日本語で説明がされている動画もございます。
URL:https://tocfl.edu.tw/index.php/exam/operating
また、パソコンの操作や問題形式などに慣れるため、事前に下記のサイトで練習することをお勧めいたします。
(問題は模擬試験問題Vol.1-Vol.3から出題されています)
5.よくある質問
①台湾でTOCFLを受験する際に必要な持ち物は何ですか?
→身分証明書(パスポートか居留証のいずれか)です。台湾で行う試験では、受験票はございません。
②申込時に顔写真は必要ですか?
→必要です。顔写真の認証には最大2営業日かかり、認証前の段階では試験の申し込みができません。
(※日本で行う試験を申込む際も、顔写真が必要となります。)
③「CAT試験(電腦聽讀測驗)」とは何ですか?
→台湾で行われるTOCFLの「聽力& 閱讀(Listening & Reading)」試験の形式のことです。日本で行われるTOCFL試験は筆記試験で、ご自身でレベル(Band A、Band B、Band Cのいずれか)を選択して受験をする形になります。台湾で行われるこちらの形式の試験は、パソコンを使用し、レベルを選択せずに受験するものとなります。問題に答えて正解するごとに難易度が上がる仕様になっており、最終的な点数によってレベルが判定されます。
④コンビニ支払いを選択した場合、日本のコンビニでも支払いはできますか?
→コンビニ支払いとは、台湾のコンビニでのお支払いとなります。日本のコンビニではお支払いできませんので、ご注意ください。
「TOCFL受けてみたいけど、申込み、受験、成績発表まで、どんな感じで進むのか、ちょっと不安!」そんな方のために、台湾留学中にTOCFLを受験した「ぼんちゃん」が体験記を書いてくれました。初めて受験する方にとって、役立つ情報が満載です!
受験日:2017年5月20日(交換留学生として台湾大学留学中に受験)
(左:会場への道順を示す赤いカラーコーン 右:合格基準点も貼り出されてます)
先日、台湾でTOCFLを受験してきました!
受験の動機は、台湾で学んだ中国語の力試しをしてみたいと思ったことと、就職活動をする上で中国語のスコアを書きたいと思ったことでした。また、PAPAGOのサイトを見てTOCFLのスコアが台湾留学の奨学金や就労ビザの取得にも役立つことを知り、将来もう一度台湾で勉強したいと思ったときにも重宝すると考え、受験を決意しました。
挑戦するレベルは、中国語クラスで使っている教科書を参考にして決めました。私は「實用視聽華語3」という教科書の後半を勉強していたので、進階級の合格を目標に設定し、進階高階級(Band B)に申し込みをしました。
TOCFLの申し込みはインターネットで気軽できるのでそれほど苦労はしなかったのですが、1点だけ困ったことがありました。私がサイトにアクセスした時、台北市内の受験会場はすでに満席になっていたのです。申込期間は約2週間もあったので、悠長に構えていた私は思わず「やらかした~!」と悲鳴を上げてしまいました(笑) 幸運にも、台北市内からMRTで行くことができる「輔仁大學」に空席があったので、そこで受験することに決めました。この経験から、TOCFLを受検する意思が固まっている方には「なるべく早めに申し込みしてくださいね」とお伝えしたいです!
受検当日は、試験が始まる40分ほど前に輔仁大學に着きました。正門の前にはTOCFL受験者を案内する係の方が立っており、そばに立てられた受験者名簿に自分の名前と受験番号があるかを確認させられます。ここでしっかりと名前を確かめた後は、係の方が会場となる教室の場所を教えてくれます。キャンパス内にも導線となるように「TOCFL↑」と書かれたカラーコーンが置いてあったので、試験教室には迷うことなく到着することができました。
試験の開始時刻ちょうどになると、係の方から入室の案内がありました。その際には、身分証明書としての居留証もしくはパスポートを見せ、かばんは教室の決められた場所に置くようにと指示されました。この時私は受験料の領収書も持参していたのですが、そのようなものは必要なく、紙の受験票もなかったので少し不安でしたが、無事に試験教室に入ることができました。
教室にはたくさんのパソコンが並んでいるので、自分の座席番号を探して着席します。その後、身分証明書と本人の顔が一致するかを確かめられた後、パソコンのロックを解除するパスワードが書かれた紙が渡されました。自分の氏名等に誤りがないかを確認した後、それを入力します。試験監督が「始め」の合図をすると、パソコン上で試験が始まりました。
試験はリスニング→リーディングの順番で行われました。事前に公式サイトの模擬試験を解いていたため、おおよその解答方法は把握していましたがとても緊張しました。すべての問題を回答し終わるか、もしくは制限時間切れになると、パソコンの画面に自分の点数が表示されます。この迅速な集計システムに驚きましたが、結果をすぐ確認できるのはとても良いと感じました。私の結果は、リスニング・リーディングともに進階級合格でした。目標を達成できて嬉しかったのですが、もう一つ上の高階級まであと数点だったので、もう少し頑張ればよかった…と欲が出てしまいました(笑) これからも中国語の勉強に励んで、次回TOCFLを受験する時は必ず高階級に合格したいと思います!
この成績表は自宅に直接郵送(本人の受け取りサインが必要です)か、台湾の語学学校に郵送されます。これは事前に選ぶことができるので、私は後者にしました。受け取りまでは1か月弱かかるので、台湾で受験する際は気をつけて受験してくださいね。
今回のTOCFL受験では、台湾中国語のスコア取得することができ純粋に嬉しかったです。しかしそれだけではなく、自分の中国語学習を見直すきっかけにもなりました。私はこの頃、「以前よりは成長できたけど、中国語できます!と胸を張ることもできないなあ…」、「私の話す中国語、なんとなく伝わっているけれど、文法の間違いやあやふやな発音も多いかも」と、中級に差し掛かるときならではの悩みを抱えていました。そこでTOCFLを受検することで、実際に自分の能力を客観的に測定し、次の具体的な目標を見つけ、それに向かって計画を立てることでモチベーションも上がりました。確かにHSKと比較するとまだまだ知名度の低い試験ですが、私はこの受験がとても有意義だったと感じています。縁あって台湾の中国語を学んでいる方には、ぜひ一度TOCFLの受験をオススメしたいです。次回は一緒に挑戦しましょう!