TOCFL
(華語文能力測験)
台湾華語の公式検定にチャレンジしよう!
「華語文能力測験(略称TOCFL)」は、台湾教育部(文科省に相当)が実施する非母語話者向けの台湾華語(中国語)検定試験で、台湾教育部の予算措置で設立された「国家華語測験推動工作委員会」が運営しています。
台湾の大学・大学院進学を目指す方、台湾での就職をご希望の方、自分のレベルを確かめたい方におすすめです。
(本サイトでのTOCFLのコンテンツ利用については、運営団体からの許可を取得しております。)
検定試験の等級 | CEFR | 学習時間数の目安:中国語圏 | 学習時間数の目安:中国語圏以外 | 学習語彙数の目安 | |
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入門基礎級 (Band A) | 入門級(Level 1) | A1 | 120-240時間 | 240-480時間 | 800語 |
入門基礎級 (Band A) | 基礎級(Level 2) | A2 | 240-360時間 | 480-720時間 | 1,200語 |
進階高階級 (Band B) | 進階級(Level 3) | B1 | 360-480時間 | 720-960時間 | 2,500語 |
進階高階級 (Band B) | 高階級(Level 4) | B2 | 480-960時間 | 960-1920時間 | 5,000語 |
流利精通級 (Band C) | 流利級(Level 5) | C1 | 960-1920時間 | 1920-3840時間 | 8,000語 |
流利精通級 (Band C) | 精通級(Level 6) | C2 | 1920時間以上 | 3840時間以上 | 8,000語 |
検定試験の等級 | CEFR | 学習時間数の目安:中国語圏 | 学習時間数の目安:中国語圏以外 | 学習語彙数の目安 |
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入門基礎級 (Band A) | 入門級(Level 1) | A1 | 120-240時間 | 240-480時間 | 800語 |
基礎級(Level 2) | A2 | 240-360時間 | 480-720時間 | 1,200語 |
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進階高階級 (Band B) | 進階級(Level 3) | B1 | 360-480時間 | 720-960時間 | 2,500語 |
高階級(Level 4) | B2 | 480-960時間 | 960-1920時間 | 5,000語 |
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流利精通級 (Band C) | 流利級(Level 5) | C1 | 960-1920時間 | 1920-3840時間 | 8,000語 |
精通級(Level 6) | C2 | 1920時間以上 | 3840時間以上 |
テストの形式には、以下の二通りがあります。
1. 事前にレベルを選択するもの |
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2. 事前にレベルを選択しないもの(CAT) |
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「リスニング」「リーディング」が以下の基準点を超えた受験者には、教育部から合格証書が発行されます。
1.Bandを指定して申し込む試験の場合
※リスニング、リーディングの満点は各80点
試験の種類毎の合格基準点
リスニング | リーディング | ||
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準備級 | 準備級一級(Novice1) | 38 | 39 |
準備級二級(Novice1) | 59 | 61 | |
Band A | 入門級(Level1) | 41 | 42 |
基礎級(Level2) | 57 | 60 | |
Band B | 進階級(Level3) | 46 | 48 |
高階級(Level4) | 61 | 64 | |
Band C | 流利級(Level5) | 50 | 52 |
精通級(Level6) | 61 | 69 |
「リスニング」「リーディング」「合計」が以下の最低基準点を超えた受験者には、教育部から合格証書が発行されます。
合計 | リスニング | リーディング | ||
---|---|---|---|---|
準備級 | 準備級一級(Novice1) | 77 | N/A | N/A |
準備級二級(Novice2) | 120 | N/A | N/A | |
Band A | 入門級(Level1) | 83 | 37 | 38 |
基礎級(Level2) | 117 | 49 | 53 | |
Band B | 進階級(Level3) | 94 | 42 | 44 |
高階級(Level4) | 125 | 53 | 56 | |
Band C | 流利級(Level5) | 102 | 46 | 47 |
精通級(Level6) | 130 | 54 | 61 |
2.Bandを指定しないで申し込む試験(CAT)の場合
※リスニング、リーディングの満点は各700点
試験の種類毎の合格基準点
リスニング | リーディング | ||
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準備級 | 準備級一級(Novice1) | 190 | 195 |
準備級二級(Novice2) | 295 | 305 | |
Band A | 入門級(Level1) | 355 | 355 |
基礎級(Level2) | 435 | 450 | |
Band B | 進階級(Level3) | 480 | 490 |
高階級(Level4) | 555 | 570 | |
Band C | 流利級(Level5) | 600 | 610 |
精通級(Level6) | 655 | 690 |
「リスニング」「リーディング」「合計」が以下の最低基準点を超えた受験者には、教育部から合格証書が発行されます。
合計 | リスニング | リーディング | ||
---|---|---|---|---|
準備級 | 準備級一級(Novice1) | 385 | N/A | N/A |
準備級二級(Novice2) | 600 | N/A | N/A | |
Band A | 入門級(Level1) | 710 | 335 | 340 |
基礎級(Level2) | 885 | 395 | 415 | |
Band B | 進階級(Level3) | 970 | 460 | 470 |
高階級(Level4) | 1125 | 515 | 530 | |
Band C | 流利級(Level5) | 1210 | 580 | 585 |
精通級(Level6) | 1345 | 620 | 655 |
2024-2025年度 日本会場スケジュール
試験日 | 申込期間 |
---|---|
2024年10月6日(日) | 2024年7月17日~2024年8月21日 |
2024年11月24日(日) | 2024年9月4日~2024年10月9日 |
2025年1月19日(日) | 2024年11月1日~2024年12月4日 |
2025年2月23日(日) | 2024年12月12日~2025年1月8日 |
2025年3月30日(日) | 2025年1月16日~2025年2月16日 |
2025年5月25日(日) | 2025年2月28日~2025年4月9日 |
※「入門基礎級(Band A)」の説明文は、日本語も選択可能です。
※日本で実施される試験では、問題文が繁体字と簡体字から選択できます。(台湾での試験は、繁体字のみ)
2024-2025年度 台湾会場スケジュール
試験日 | 申込期間 |
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2024年11月9日(土) | 2024年9月23日~2024年10月15日 |
2025年1月11日(土)~2025年1月12日(日) | 2024年12月2日~2024年12月17日 |
2025年3月15日(土)~2025年3月16日(日) | 2025年2月3日~2025年2月18日 |
2025年4月26日(土)~2025年4月27日(日) | 2025年3月17日~2025年4月1日 |
2025年5月24日(土)~2025年5月25日(日) | 2025年4月14日~2025年4月29日 |
2025年6月21日(土)~2025年6月22日(日) | 2025年5月12日~2025年5月27日 |
2025年7月19日(土)~2025年7月20日(日) | 2025年6月9日~2025年6月24日 |
2025年8月9日(土)~2025年8月10日(日) | 2025年6月30日~2025年7月15日 |
2025年9月27日(土)~2025年9月28日(日) | 2025年8月18日~2025年9月2日 |
2025年11月15日(土)~2025年11月16日(日) | 2025年10月6日~2025年10月21日 |
2025年12月13日(土)~2025年12月14日(日) | 2025年11月3日~2025年11月18日 |
台湾留学を検討中の方は、ぜひ「華語文能力測験(略称TOCFL)」受験を、準備スケジュールの中に加えてください。TOCFLの成績証明書があれば、大学入試外国人枠の出願条件がクリアできたり、奨学金や学費の減免申請ができたりと、様々な場面で活用できること、間違いなしです!
台湾で就職するための就労ビザ申請の際にも、加点ポイントとなります。
大学の出願要件との関係(例)
2022年秋入学の募集要項で、出願要件としてTOCFLのレベルを指定している学科には、次のようなところがあります。
●流利級(Level5)
台湾大学心理学系、政治大学中文系、台湾科技大学企業管理系等
●高階級(Level4)
台湾大学機械工学系、政治大学欧洲語文学系、台北科技大学経営管理系、銘伝大学等
●進階級(Level3)
台湾大学外国語文学系、台湾芸術大学工芸設計学系、台湾師範大学教育学院学士班、実践大学等
●基礎級(Level2)
台湾師範大学美術学系、中国文化大学等
ここ数年で増えている「1+3」「2+2」プログラムは、レベル1~2程度を求めるところがほとんどです。
出願要件として明記されていないくても、できるだけ高いTOCFLの証書を取得しておくことで、中国語能力と「台湾で学びたい」という意欲の証明になります。
奨学金、学費減免申請
台湾奨学金は、毎年9月から、台湾の大学・大学院に進学し、正規課程を履修しようとする人に対し、台湾教育部(文科省に相当)から支給されるもので、その年の1月末~2月初め頃、募集要項が公開されます。2021年度の募集要項には、「進階級、あるいは同レベル以上(聴解と読解)の証明書か成績書の写しが必須」と明記されていますので(英語コース以外)、この奨学金申請を計画している方は、早めにTOCFLの受験準備をしてください。
●各大学には、独自の学費減免制度や給付型の奨学金制度があり、その資格審査の際にも、TOCFLの成績が参考にされています。
就職で活用
●台湾で働きたい時
台湾での就労ビザを申請すると、学歴や就業経験等と共に、TOCFLの成績も審査時の加点ポイントとなります。例えば、台湾に留学後、そのまま現地に残って仕事をしようとする場合、様々な条件を点数化し、70点以上で就労ビザが申請できるのですが、TOCFLの合格証があれば、以下のポイントが加算されるのです。
(「労働部聘僱在臺畢業僑外生工作評點表」より)
留学終了後、「そのまま台湾で働きたい」と考えている皆様は、在学中により上の級を取得しておきましょう!
外国人を採用している台湾企業には、鴻海精密工業を初めとして、中国語の能力を測る基準としてTOCFLの成績を参照しているところが多数あります。
●日本で働きたい時
日本でも、様々な分野で台湾華語の需要が高まっています。特に、ホテル・旅館やデパート・量販店・飲食店等のサービス業では、台湾を初めとする中華系のお客様を迎える際に、簡体字を使った中国の中国語だけでなく、繁体字を使った台湾華語でも案内文が表示できれば、より多くの中華系のお客様に、親しみを感じてもらえるに違いありません。
日本で中国語を勉強しようとすると、簡体字を使った中国の中国語を学ぶ場所やツールはたくさんあるのですが、繁体字を使った台湾華語を学ぶ環境は、残念ながらあまり整っていません。でも、簡単には学べないからこそ、台湾華語をマスターしたことを証明できるTOCFLの成績表があれば、他の人とは違うPRポイントになること、間違いなしです!
●その他の国で働きたい時
世界各国の華僑系の方たちの中には、繫体字中国語の読み書きに慣れ親しんだ方たちがたくさんいます。TOCFLの成績表があれば、世界に進出している台湾企業で、そして世界各国の中華系の方たちと関わる仕事で、あなたの力が発揮できる可能性が広がります。