中国語は、英語等の外来語も意訳することが多いのですが、時々、元の意味と少しずれていることがあります。例えばこんな言葉。
(画像はYouTube三立華劇ep6からお借りしました)
好像從戒指變成了小熱狗啦指輪がウインナーに変わったようですね |
独身なのに、顧客の女性に変な期待をさせないよう結構指輪をしていた主人公の男性。ある日その薬指を痛め、包帯を巻いて出勤します。それを友人がからかっている場面です。
注目したのは、「ウインナー」に相当する中国語。「小熱狗」となっていますね。「狗」は犬なので、直訳すると「ミニホットドッグ」。
なぜこれが「ウインナー」になるのかと言うと、台湾ではコンビニ等で売られているフランクフルトソーセージを「熱狗」と呼ぶのが普通だから。
「ウインナー」とからかわれた主人公の指もちゃんとこうなっています。
ホットドッグと言えば、パンにソーセージを挟んだものでしょ!
と思うのは、私がずっと中国の中国語を学んできたから。この「熱狗」、中国の中国語ではちゃんとパンにソーセージを挟んだものを指すのです。こういう外来語は、台湾と中国で違いの出やすいところですね。(詳細は「台湾華語と中国普通話の違い:ホットドッグ」でどうぞ)
ちょっと変だなあ、と思うこの台湾式外来語ですが、考えてみると日本語にたくさんある変な和製英語よりマシなのかもしれません。
(2018.6.21)