お名前 | ももこ様 |
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年齢(留学時) | 22歳 |
留学校 | 台湾大学 |
留学期間 | 10カ月間 |
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宿泊 | 大学寮 |
ビザ種類 | 留学ビザ |
授業・勉強
中国語と専門の授業を受けました。台湾大学の留学生は朝・夜の選択制で受けることができる中国語の授業が無料で提供されます。10段階のレベル別授業のため、世界各国の友人と自分の中国語のレベルに合った学習をすることができます。
専門の授業では、政治や農業の授業を履修しました。台湾人とともに授業を中国語で受けるため、課題やテストのときには非常に大変でしたが、台湾の視点から日本のことや世界のことを深く学ぶことができ、有意義な時間を送ることができました。
台湾での生活
わたしは大陸の方へは大学入学後に何度も足を運んだことがありますが、台湾へは留学前一度も訪れたことがありませんでした。そのため、到着後からは毎日が新鮮な日々で、1年を通し飽きることなく「台湾」を満喫することができました。
旅行ではないため嫌な面も多々あります。交通事情が悪かったり、空気が汚かったり・・・。9カ月を過ぎたあたりでは焦りからか全体を見渡す余裕がなくなり、早く帰国したいという思いが募りました。しかし帰国してみると、あたたかい人々や美味しくて安いフルーツ、飲み物、ご飯、過ごしやすい治安等、台湾での生活がいかに幸せであったかを思い起こさせるような風景が蘇ってきます。
大陸との違い
日本政府による台湾統治時代の影響により、台湾には日本と関係する建物や史料が多くあります。現代でも若者をはじめ多くの台湾人は日本の文化に精通しており、日本人というだけで好意的に接してくれます。特に御年輩の方の中には、日本や日本人に対して特別な感情を持っている方も少なくありません。
大陸では好意的というよりは否定的に接せられることが多かったため、台湾人の私たち日本人に対するあたたかさに、到着したばかりの頃の私は非常に感激しました。「日本人」を抜きにして考えても台湾の方は大陸の方より自己主張が激しくなく、あたたかみがあります。大陸の方もやさしさを持ち合わせていますが、東京と大阪の人付き合い文化が異なるように、台湾は大陸の方とは違う種類の「やさしさ」があるのではないかと思います。
また、言語が大きく異なります。台湾には古来よりある「台湾語」や「客家語」が現在でも尊重されています。中国語も大陸とは訛りが異なり可愛らしい中国語を皆さん話します。文字も簡体字ではなく繁体字であるため、到着した当初は目が疲れました。しかし、日本の旧字体と共通するため、日本人にとっては慣れさえすれば簡体字より書きやすいのではないかと思います。
北京で北京語を学ぶのも魅力的ですが、台湾で北京語とは異なる言語を学ぶのも中国語の多様性を知る上では非常に魅力的な時間を過ごせるのではないかと思います。
最後に
私は大学1年生の夏に初めて北京を訪れ、中華文化に感動し中国語の学習を始めました。生活環境や語学の多様性、政治面を考慮し、留学先は敢えて北京ではなく台湾を選びました。台湾は人も食べ物も文化も北京とは大きく異なり、大陸と比較する上では非常に新鮮な日々を送ることができました。台湾を選んだからこそ出会えた人々、知り得た事実等があります。どちらにも良い点・悪い点がありますが、長期間海外生活しながら中国語を習得したいのであれば、迷わず台湾をお勧めします。
・桃園球場にて福原愛さんのサイン入りユニフォームと共に