お名前 | 宮平睦月様 |
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年齢(留学時) | 21歳 |
留学校 | 政治大学 |
留学期間 | 1年間 |
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宿泊 | 学校寮、ホームステイ |
ビザ種類 | 留学ビザ |
こんにちは!私は2014年の夏から台湾の政治大学に1年間留学していました。この留学経験を通して、個人的な感想ではありますが私自身が感じた台湾留学の特徴と、実際台湾でどう過ごしてきたか少し紹介しようと思います。
最初に台湾留学の特徴についてですが、私が台湾で生活して感じたことは「日本との接点が多い」・「多様な文化を学ぶことができる」ということです。留学を考えた際に、生まれ育ってきた日本を出て自分の知らない土地に飛び込むには不安がつきまとうかと思います。しかし台湾には地理的・歴史的背景から日本との共通性が多く、生活にも不自由を感じることがあまりありません。例えば日本の日用品・レストランの普及や日本語を学ぶ人の多さ・治安の良さなどがあります。また日本に比べ物価も安いため生活費においても困ることはないと思います。
ただそれは留学生活自体に刺激がないということではなく、台湾には多様多種なアイデンティティーがあるため、地域・民族によって考え方も様々です。日常生活に不自由はないですが、台湾という1つの国でも様々な文化や価値観を学べるため視野が広がると思います。そのため「留学に行ってみたいけど、留学の費用や生活への不安がある」という方がいても、台湾ではあまり日常生活に悩むことなく中国語を学ぶことができると思います。
次に私自身の留学経験を少し紹介しようと思います。私が留学する場所として選んだ政治大学は台北市の東南部にあり、観光地として有名な猫空から近い位置にあります。大学周辺は山や川などといった自然に囲まれており空気も綺麗なところです。
政治大学では語学センターで毎日中国語の授業を受けていました。クラス分けは最初に中国語のテストを受けたあとに振り分けされ、授業が始まった後も先生と相談しながら決めるため、自分のレベルに合わせることができます。クラスには世界各国から留学生が集まっており、授業は中国語でしたが普段の会話は中国語と英語を交えて会話していました。なのでアジア圏でも、交流する相手によって英語も学ぶことができるというメリットもあります。また中国語の文法や単語を学ぶだけではなく、自分の国についてプレゼンテーションで紹介する機会も多かったため、台湾のことだけではなく世界各国の情勢についても学ぶこともできました。
授業以外では週2で部活動に参加しており、陸上部のメンバーでマラソンへ参加したり、大学の近くにある山を走って登ったりと楽しみながら中国語や文化に触れることができました。また台湾はグルメが多く、先ほど述べたように食費も日本に比べ安いため毎日外食してもあまり出費が気になりません。そのため週末以外でも、平日授業や課題を終えた後にみんなで出店が並ぶ夜市に行くこともよくありました。台湾ではいたるところに夜市があり、夜遅くまで開いているため忙しくてもちょこっと寄ることもできるところがいいと思います。
留学中とても印象深く残ったことは、台湾人の友達に台湾映画「セデック・バレ」を見ることを勧められたことです。かつて台湾で実際に起きた抗日暴動事件である「霧社事件」について描かれた映画でした。台湾はかつて日本の植民地だった過去があるにもかかわらず、親日国というイメージが強くあり、私自身そのことをすごく疑問に思っていました。しかし実際に台湾に長く滞在し感じたことは、親日国というよりは日本の文化や言語が今もまだ強く残っており、また16の少数民族・客家人・もともと台湾に住んでいた本省人や中国大陸から来た外省人など様々なアイデンティティーが入り混じったとても複雑な国だと思いました。この留学生活を通して語学の向上だけではなく、日本の歴史を再確認したり、自分のアイデンティティーについても考えたりするようになりました。
今留学に行きたいと思っている方は、語学の習得や、文化を学びたい、視野を広げたいなどといった様々な理由があると思いますが、気候も人も暖かい台湾で学べることは非常に多いと思います。語学学校に限らず、その土地・人との交流を通してのびのびと学びやすい環境だと思うので、ぜひ台湾での留学生活を充実してもらいたいです。