「中華まん」のイメージと言えば、ふかふかで熱々、寒い日にホッとする感じ……という固定観念を覆されるようなセリフを見つけました。
(画像はLINE TVからお借りしました)
臉皺得跟包子一樣
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事の成り行きに納得できないことを顔に出してしまった実習生。先輩弁護士に言われたのがこの言葉です。
「包子」は肉まんやあんまん等の具入り蒸しパン。日本のコンビニで売られている中華まんも、その一種ですね。でも、私たちが「中華まん」からイメージすることって、ふかふかの柔らかさや、寒い日にほっとするような温かさではないでしょうか。
ところが中国語では、顔の皺を形容するために使われるのです。では、中華まんの皺がどこにあるかというとここ。具を入れた後、皮を閉じる時にできる部分です。
逆に、台湾人の同僚は、「包子」が皺のイメージと直結しないことに驚いていました。手作りの「包子」は、日本のコンビニで売られているものほどふかふかではない(でもその皮がおいしい!)というのも関係があるのかもしれませんが、同じものを見ても注目するところがこんなに違う面白さを、改めて感じた例でした。
そう言えば、日本語では不満な様子を「ふくれっ面」と言いますね。このセリフはもしかしたら、「肉まんみたいなふくれっ面して」と訳す方が日本人には伝わりやすいのかもしれません。
(2020.03.03)