ダジャレがたくさん聞ける台湾ドラマ。この作品も例外ではありません。
(画像はLINE TVからお借りしました)
我是健談,謝謝
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「健談jiàntán」は「話が上手い」という意味ですが、純粋なほめ言葉として使われることは少なく、「おしゃべり」「口だけ達者」のような批判めいたニュアンスを伴うのが普通です。
弁護士事務所の実習生たちの中で、落ちこぼれ気味のこの人が「弁が立つ」と自分で言うのも皮肉なのですが、この後のセリフが更に、この人物の軽さを際立たせています。
(画像はLINE TVからお借りしました)
不是明德,也不是士林喔
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このセリフ、台北の地名に詳しい人なら、すぐにダジャレだということがわかりますね。
「士林Shìlín」は夜市でも有名な場所で、MRTの赤いライン(淡水信義線)の駅名にもなっています。「明徳Míngdé」はそこから淡水方面の電車に乗って二つ目の駅。そして、反対方向に行った隣の駅が「劍潭Jiàntán」です。位置関係は次の通り。(日中対照用語集「MRTの駅名(淡水信義線)」)
もうおわかりですね?「健談jiàntán(弁が立つ)」と「劍潭Jiàntán」の発音が、同じだということを利用したダジャレなのです。しかも、何のひねりもないもの。そのくだらなさ加減が、この人物の軽さを強調する役割を果たしています。
なお、「士林夜市」に行く場合の最寄駅は、「士林」ではなくこの「劍潭」駅なので、ご注意くださいね。
(2020.02.25)