同じことを表現しようとしたら、中国語は日本語より短い言葉になることが多いので、誰かをピシッと批判するのにも向いているのかもしれません。
(画像はLINE TVからお借りしました)
說一套做一套
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家庭の不満を学校の友人に聞いてもらっている場面。この男の子は聞き手の方です。
「套tào」はセットになっている物を数える時に使う量詞(助数詞)なので、「說一套 做一套shuō yí tào zuò yí tào」を直訳すると「言うことは1セット、することは(別の)1セット」となります。口先だけで信用できないことを批判する時に使う慣用句です。
似たような言い方で「當面一套,背後一套dāngmiàn yí tào, bèihòu yí tào(表と裏で態度や行いが違う)」というのもあります。
日本語を中国語に訳すと、文字数は3分の2程度になるのが普通。それは、漢字一文字ずつが意味と対応しているからというのが大きな理由ですが、こういう慣用句や成語がたくさんあることもひとつの理由です。特に短い言葉で人をピシッと批判するための言い回しは秀逸。それを日本語にすると長ったらしくなって、何だか勢いがそがれてしまう気もします。
(2020.4.15)