今日は、このドラマの重たいテーマを象徴するようなセリフです。
(画像はLINE TVからお借りしました)
你真的可以狠下心
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左の男の子が恋人に問いかけています。「狠心hěnxīn」は、「残酷だ、酷い」と訳されますが、「狠下心」「狠著心」の形で「心を鬼にする」という意味になります。つまり、最初から鬼だったわけではないのです。
それは、この後の女の子のセリフからもわかります。
因為你不狠心,所以我就要狠心
(あなたが残酷じゃないから、私が残酷になるしかない)
彼女がしようとしている事が正しいかどうかは別として、私は彼女のこのセリフに共感してしまいました。
周りのみんなに優しくしたいと思うと、スーパーマンじゃない人間は、結局、大切にすべき人の大切な一瞬に、ひどく残酷なことをしてしまう。「心を鬼にする」ことと、結果として残酷なことをしてしまうのとを比べると、自覚がない分、相手も責めにくい分、後者の方が酷いのだろうと思うのです。
誰かに嫌われても、後ろ指を指されても、時には「心を鬼にする」ことで、大切な誰かと自分を守る。その覚悟がこの男の子には全然ないから、鬼の役割も天使の役割も、全部女の子に背負わせることになる・・・なんて、久しぶりにかなり感情移入してしまったドラマです。
(2017.2.19のブログ記事に加筆修正しました)