恋愛と仕事と、どちらも頑張るタイプのヒロインは台湾ドラマの定番。このドラマでも、営業成績をめぐって張り合う2人の女性の壮絶な舌戦が楽しめます。まずは、このセリフから。
(画像はLINE TVからお借りしました)
甜 但不辣 甘い、でもピリッとしない |
左は主人公のJOJO、右は彼女と営業成績を張り合う「死對頭sǐduìtóu(天敵)」の丁書琪。このセリフは、冒頭の営業会議の場面のもので、右の丁書琪がJOJOに向かって言い放っています。
実は、上の日本語は直訳。この前に、真ん中の上司がJOJOを「甜姐兒tiánjiěr(可愛い系)」と言っていること、右の丁書琪は豊かな胸を持つ「辣妹 làmèi(セクシーギャル)」で、いつもJOJOの胸の小ささをバカにしていることを合わせて考えると、こんな訳になるのです。
「可愛い、でも色気はない」
しかも、このセリフを縮めると「甜不辣tiánbúlà」。おでん等に入れるさつま揚げのような練り物のことです。あだ名としても、皮肉が効いてますね。
ちなみに「甜不辣tiánbúlà」の音は、日本語の「てんぷら」からきています。素材に衣をつけて油であげるものではありませんが、日本でも九州等で、練り物を「てんぷら」と呼ぶことがありますね。
(2017.10.14のブログ記事に加筆修正しました)