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台湾ドラマで中国語

後菜鳥的燦爛時代(3)/ウザイ

今回は、台湾スラングの代表とも言えるこの言葉。
機車(jīchē)/ウザイ、鬱陶しい

元々スクーターやバイクを表す言葉ですが、これを使って人を形容すると悪口になります。しかも、台湾語の下ネタ系の言葉に由来することから、とても汚い言葉だとか。「一度お母さんに叱られてからは、使ってない」という同僚もいます。
ところが、このドラマでは女の子が何度も使うのです。例えばこの場面。
後菜鳥的燦爛時代

(画像はLine TVからお借りしました)

多機車
すっごくウザイ!

この主人公・雨棠と彼女の勤務する会社のCEO(真ん中にぼんやり映ってる)は、幼馴染で悪態をつき合う仲。だから、彼女が何度も使うのはまだわかります。

ところが、この人も使うのです。
後菜鳥的燦爛時代

左側の愛莎のセリフです。自分のボスのことをかばうための前置きとして、「(クチは悪いし)、行為很機車/することはウザイけど・・・」という流れで、この言葉を使っています。

彼女の役柄は、一流企業のCEO秘書。しかも、仕事も気配りも非の打ちどころのない完璧さ。その彼女の口からこの言葉が出て来たので、この言葉の「汚さ加減」がわからなくなってしまいました。

そこで、台湾人同僚たちにこの言葉を使うかどうか、聞いてみました。すると、冒頭の同僚以外はみんな「使う」と言うのです。この子はまさか・・・と予想した子だって、にっこり笑って「はい、使います」だって!

いろいろ聞いてみると、「面と向かって相手に対して言うことはないけど、陰で誰かのことを軽く批判する時には使う」という感じらしい。「もし、面と向かって相手に言うと、かなりきつい罵倒になるので、大人になってからは使ったことがない。」と言う子もいました。

そう言えば、このドラマの中でも本人に面と向かって言ってるわけではない。次の場面もそうです。
後菜鳥的燦爛時代

左側の奥の男の子が言ってます。「雖然業一的人講話有夠機車(一課の奴らの言い方はかなりウザイけど・・・)」。同じ会社の他部署の人間に嫌がらせを受けた後のセリフです。

若い子にとっては、あまり抵抗がないけれど、年代によっては嫌がる人もいるという感じでしょうか。ドラマでよく聞くからと言っても、場面を選ぶ言葉なのだろうと思います。

 

職場の同僚の女の子たちとこの話題で盛り上がっていた時、横で聞いていた男性同僚がポツリと言いました。

「ボク、自分で使ったことはほとんどないけど、言われたことなら1000回ぐらいある・・・」

絶妙な自虐ネタです。


(2016.10.17のブログ記事に加筆修正しました)

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邦題:華麗なる玉子様~スイートリベンジ

今年(2016年)大ヒットしたドラマです。日本でも日本語字幕版が放送されたので、ご存知の方も多いかもしれませんね。職場での奮闘ぶりと学生時代の思い出が交錯するので、様々な言い回しが学べます。ちょっとシャイな人向けの恋愛用語もたっぷり。以下のコラムもどうぞ。