今回のセリフ、これだけでどんな場面かがわかる人は、かなりの台湾ドラマ通ですね。
(画像はLINE TVからお借りしました)
我願意
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「願意yuànyì」は、「~することを望む」「~してもいいと思う」という意味の助動詞。じゃ、何をしたいと思っているのかというと、その前に質問されたこと。
妳願不願意嫁給我?
僕と結婚してくれますか?
「願意」を反復疑問の形にしたのが、「願不願意」なので、この対話を直訳すると次のようになります。
僕のところにお嫁に来たいと思ってくれる?
それを望みます。
「はい」に相当する中国語としては、「是」「對」等がまず浮かぶかもしれませんが、実際はこんな風に、疑問文の中心になっている動詞・形容詞・助動詞等を使って答えるケースがたくさんあります。
①你是日本人嗎?(日本人ですか?)
-是。/不是。(はい/いいえ)
②好吃嗎?(おいしい?)
- 很好吃。/不好吃。(はい/いいえ)
③你去不去?(行く?)
-我去。/我不去。(はい/いいえ)
こう並べると、「是」という答え方は、「是」を使った疑問文に対応していることがよくわかっていただけるかと思います。
③の「我去」を「行く!」と訳してもかまわないけれど、「はい」と訳せる場面もたくさんあります。逆に、③の質問に「はい」と答えたかったら「(我)去」と言うしかないのです。
今日の字幕「我願意」は、プロポーズをOKする場面なので「はい」と訳しましたが、実際は「望む、同意する」という意味の言葉を口にしているのですから、日本語の「はい」よりは明確に自分の意思表示をしていると言えるのかもしれませんね。
(2017年10月4日のブログ記事に加筆修正しました)