今日の字幕はとってもシンプル。
(画像はLINE TVからお借りしました)
恋人からの電話で、「目をつぶって五つ数えてごらん」と指示され、その通りに「一、二・・五」と数えているところです。
注目していてだきたいのは、口の形。しっかり丸めて突き出してますね。
五のピンインは、「wǔ」ですが、「wu」は単母音の「u」に子音が何もつかない時の綴り方です。( 台湾華語One Point Advice発音4:y、wを中国語らしく読むには?)
中国語の母音の中で、このuはちょっとくせ者。日本語の「ウ」に似ているようにも聞こえるけれど、今日の写真からもわかるように、実際は口をしっかり丸めて突き出すのです。
中国語は、基本的に母音を全部読むので、「u」が出てきた時に、この写真と同じ口の形を意識するだけで、メリハリのあるシャープな発音になります。
例えば、最初は似たような音に聞こえる「都dōu」と「多duō」も、先に口を丸めるか、後で口を丸めるのかをはっきり意識するだけで、全く違った音になります。「走zǒu」「左zuǒ」も同じ。自分で区別して発音できるようになれば、このふたつの音を聞き分けることだって、グーンと楽になるはず。
「w」も同じ。「w」は「u」で始まる母音に、子音が何もつかない時の綴りなので、「我wǒ」「問wèn」「晚wǎn」などの「w」のところで、今日の写真の口の方を意識してみると、それだけで随分中国語らしい音になるのです。
逆に、日本語を勉強している台湾の人たちにとっても、口をあまり丸めない「ウ」と「u」の違いは、簡単そうで結構難しい。(難しい発音②-u)
似てるからこそ音の違いには気づきにくい「u」と「ウ」の発音。まずは口の形から始めてみませんか?
(2017.9.30のブログ記事に加筆修正しました)