前回に続き、会社での役職を表す肩書きのお話です。セリフはこちら。
(画像はLINE TVからお借りしました)
經理 不就比勝男副理還大「経理」だったら、勝男の「副理」より上じゃないの |
同窓会で、勤務先での役職を競い合う女子ふたり。こんな描写にも、台湾と日本の女性の働き方の違いを感じますね。
さて、その肩書きの上下関係です。ちょっとややこしくなるので、ここからは「中国語」「日本語」と色分けして書きますね。
前回、「業務經理(yèwù jīnglǐ)」が「営業部長」相当だと書きました。「副理(fùlǐ)」は普通「經理」の下なので、「部長補佐」ぐらいでしょうか。もちろん、どのぐらい偉いかは、会社の規模や管理職の数によっても違うので、小さな会社なら、「經理」と言っても「係長」クラスの可能性だってあります。
「經理」は日本語の「経理」とは違って、お金の出入りを担当する人ではありません。お金の出入りを担当するのは「會計(kuàijì)」ですね。
また、「副理」と紛らわしい言い方で「助理(zhùlǐ)」というのがありますが、こちらは「アシスタント」なので、管理職ではありません。
一般的な職位の上下関係は、以下のような感じです。対応する和訳は、上にも書いたように、会社の規模や組織構造によっても変わりますので、参考程度に見てください。
董事長(dǒngshìzhǎng)/会長、理事長
總經理(zǒngjīnglǐ)/社長
董事(dǒngshì)/役員、理事、取締役
協理(xiélǐ)/副社長、本部長
經理(jīn lǐ)/部長、マネージャー
副理(fùlǐ)/部長補佐
課長(kèzhǎng)/課長
組長(zǔzhǎng)/係長
この他に、「襄理(xiānglǐ)」「主任(zhǔrèn)」「科長(kēzhǎng)」などもありますが、こういった役職が上の序列のどのあたりに入るのかは、組織によって違うようです。特に、「主任」は日本語のイメージより、かなり上のことも多いので、要注意ですね。
同じ肩書きでも、勤務先によって、仕事の責任もお給料も違うので、結局は自分の目でしっかり見るしかなさそうです。
(2017.9.10のブログ記事に加筆修正しました)