パンを使うのに???
台湾人同僚とハンバーガー論争をしました。もちろん、モスとマックとどっちが好きか、という話ではなく、言葉の問題です。
台湾では、なぜハンバーガーを「漢堡hànbǎo」と言うのかがずっと気になっていたから。
ハンバーグは元々ドイツのハンブルクの食べ物。だから、中国普通話では次のように言います。
汉堡(漢堡)hànbǎo:ハンブルク、ハンバーグ
汉堡包(漢堡包)hànbǎobāo:ハンバーガー
ところが台湾ではこうなるのです。
漢堡hànbǎo:ハンブルク、ハンバーガー
漢堡排hànbǎopái:ハンバーグ
私としては、「麵包/面包(パン)」を使ったハンバーガーには、「汉堡包(漢堡包)」の方がしっくりくるのですが、台湾の人には「baobao」という音の連続が、子供っぽく聞こえるのだとか。
気になってマクドナルドのメニューを調べてみると、中国の麦当劳のはおもしろいことになっていました。
「ハンバーガー、チーズバーガー」の場合は「汉堡包(漢堡包)」、「ダブルチーズバーガー、オリジナル辛口チキンバーガー(?)」の場合は「汉堡(漢堡)」。
オイオイ・・・
名前が長くなると、「麵包/面包(パン)」をとっちゃうの???

(画像はPTT掲示板の一部)
外来語の訳語は、台湾の中国語(華語)と中国の中国語(普通話)で違っている例がかなりあります。その多くが、1949年以降に定着したものだからでしょう。
そして、台湾でも中国でも、マクドナルドのケースのように、その中で色んな言い方が混在してることもあります。それは外来語の宿命なのでしょうね。日本語で、「コンピューター、コンピュータ」のどっちもあり、というと同じようなものです。
ま、とりあえず、台湾では「漢堡包」を使わないということだけは、確かなようです。