哈拉
hālā
しゃべる、話す
台湾ドラマでは必ず出てくる。と言っても過言ではないスラング。とにかくよく出てきます。「言う」という日本語字幕なのにセリフが“説(shuō)”でも“講(jiǎng/ kóng)”でもないなら、ほぼ間違いなく「哈拉・哈啦(hālā) 」と言っているはず。
(1)台湾語起源ではなく、外省人系のちょいワルスラングです。なので60年代の不良少年の世界を描いた台湾映画『牯嶺街少年殺人事件(クーリンチェ少年殺人事件)』でも圧倒的出現度を誇ります。例えば二一七グループのリーダー山東と小公園グループの滑頭が葉子の仲介で密会する場面。山東が滑頭にオンナのことで何か悩んでんじゃねえか?と問いかける場面。小明との関係を知ってることを匂わせて、
我是沒有哈拉出去
(俺は言いふらしたりしてねえけどな)
と滑頭に言います。(上記訳はたまり。リマスター版DVDの日本語字幕は「俺は口外しない」。91年版の日本語字幕は「うわさ話には関心ない」)
(2)ドラマでも頻出。まずは台湾ドラマ『我是顧家男』第7集。
主人公、徐雙雙の弟くん(徐克)が、飲んでた店にやってきた知り合いを見つけて。
我去哈拉一下
(ちょっと挨拶してくるよ)
(3)そして『艾蜜麗的五件事』第7集でも。主人公の豆腐乳くんが友人の吳姿瑩ちゃんに。
(画像は公式チャンネルからお借りしました)
我學長雖然很會哈啦
(先輩はよくしゃべるああいうキャラだけどさ)
(4)『小資女孩向前衝(進め!キラメキ女子)』でも秦子奇(邱澤飾)が上司に向かって。
(画像はYouTube台視公式チャンネルからお借りしました)
我真的没有心情跟你哈拉
(俺ホント今無駄話するような元気ないっすから)