阿沙不魯
a-sa-puh-luh アサブロ
おかしな、品がない、ぐちゃぐちゃな
語源には諸説ありますが、日本人が聞けばすぐに「朝風呂」を思い浮かべるこの言葉、やはり「朝風呂」起源説が有力です。『台語原來是這樣』によると、日本統治時代、日本人が朝風呂に入るのを見た台湾の人々が「なんちゅう変な習慣や」と思ったから…ということですが、確証はないみたい。台湾ドラマでは華語の会話の中でもちょくちょく出てきます。
(1)2022年話題の台湾ドラマ『正義的算法(正義の法則)』、第5話、7分24秒。
無料法律相談にやってきてしょうもない(本人は真剣だけど)相談をするおじさんおばさん相手に、主人公のやり手弁護士、劉浪(陳柏霖飾)が爆発。
都是問什麼a-sa-puh-luh的問題
(しょうもない相談ばかりしやがって)
と叫びます。中国語字幕は“都是問什麼有的沒的的問題” 、日本語字幕は「無茶を言うなよ」でした。
(2)台湾ドラマ『我是顧家男』第5集のセリフ。
(我喜歡)阿沙不魯(字幕では”阿撒不魯“)的故事了
(その手のやべえ話が一番好きだぜ)
※ドラマのセリフの日本語訳はたまり
※参考文献:『台語原來是這樣』(大郎頭Da Lang)前衛出版(2015)p27~32