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弊社の台湾華語通信講座を受けてくださっている方からよくある質問や、誤解されやすい点を整理してご紹介します。その背景にある現地の習慣や文化にも触れているので、きっと楽しみながら中国語の仕組みを理解していただけるはず。

検定試験対策にもどうぞ!(レベルの分類は、TOCFLを参考にしています)

「有點」と「一點」、どう違う?

「有點yǒudiǎn」と「一點yìdiǎn」は、日本語に訳すとどちらも「ちょっと」。では、同じように使ってもいいのでしょうか?

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実は、語順も意味も違うのです。

では、正解と解説をどうぞ。

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【解説】

有點yǒudiǎn」は、通常、望ましくない意味の言葉が後ろに続きます。

例:
有點痛/yǒudiǎn tòng/ちょっと痛い
有點麻煩/yǒudiǎn máfan/ちょっと面倒だ
有點不舒服/yǒudiǎn bù shūfu/ちょっと気分が悪い

もし、後ろに良いか悪いかの評価を伴わない言葉が続く場合、話し手がそれに対しマイナスの評価をしていることを表します。

例:
有點大/yǒudiǎn dà/ちょっと大きい(から嫌だ)
有點多/yǒudiǎn duō/ちょっと多い(から嫌だ)

だから、言いにくいことを相手に伝えたい場合、「有點・・・」まで言うだけで、その後に否定的な言葉が続くことを想像させることができるのです。「好hǎo/よい、漂亮piàoliàng/きれいだ、方便fāngbiàn/便利だ」等のプラスの評価を表す形容詞とは組み合わせられません。

なお、「有點」は間に「一」が省略されているので、「有一點 yǒu yìdiǎn」と言うこともあります。

一方、「一點yìdiǎn」は、良いか悪いかの評価はせずに、中立の立場で表現しています。

例:
一點/dà yìdiǎn/ちょっと大きい
一點/duō yìdiǎn/ちょっと多い

従って、プラスの評価を表す言葉も、「一點yìdiǎn」となら組み合わせることができるのです。

例:
一點/hǎo yìdiǎn/ちょっとよい

(2018.10.14)