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弊社の台湾華語通信講座を受けてくださっている方からよくある質問や、誤解されやすい点を整理してご紹介します。その背景にある現地の習慣や文化にも触れているので、きっと楽しみながら中国語の仕組みを理解していただけるはず。

検定試験対策にもどうぞ!(レベルの分類は、TOCFLを参考にしています)

「我不去了」どう訳す?

「去了qù le(行った)」の否定は「沒去méi qù(行かなかった)」。「不去了bú qù le」じゃないから、間違えないで!!!

・・・と入門段階で強調された人も多いかもしれませんね。

ところが、時々「不去了」という言い方も出てくるのです。その場合、いったいどう訳せばいいのでしょうか。

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【ヒント】この「了」は「変化」を表しています。

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【解説】

確かに「去了qù le(行った)」の否定で「行かなかった/行ってない」と言いたい時は、「不去了bú qù le」とは言えず、「沒去méi qù(行かなかった)」と言いますね。

でも、「不去了」そのものが間違っているわけではないのです。

「了」の訳し方は、大きく分けると次の二通り。

A.~た(完了、変化)
B.~になる/なった(変化)

「不+<動詞>+了」の形はB。つまり、「不去」+「了」で「行かなくなった」→「行くのをやめた」という意味になるのです。同じように「なる/なった」と訳す「了」が、普段の会話でもよく使われます。次のような例です。

①沒有。Méi yǒu le.
②春天。Chūntiān le.
③兩點。Liǎng diǎn le.
④他是大學生。Tā shì dàxuéshēng le.
⑤我不想說。Wǒ bù xiǎng shuō le.

「了」を「~になる/なった」だと考えて、日本語に訳してみましょう。

①「ない」になった→なくなった。
②春になった。
③二時になった。
④彼は大学生になった。
⑤私は話したくなくなった。

何となくわかるけど、日本語に上手く訳せないという時には、こんな変化の「了」でひっかかっていることがあるかもしれません。「了」の訳語をいつも「~た」ですませるのではなく、こんな「なる/なった」という訳語も常に選択肢に入れておくと、「何となくわかる」から「ちゃんとわかる」に一歩近づけるのだろうと思います。

(2018.10.29)