こんな風に同じ文字が並んでいても、語順が変わると意味も変わってしまうのです。
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【ヒント】「第~」は「~目」、「~折」は「~掛け」。
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【解説】
台湾のコンビニの割引表示はとても複雑。何だかお得になってる気がするけど、本当はどうなんだろうと悩んでいる人もきっとたくさんいるのではないかと思います。
今回は、必ずどこかの棚にでみかける表示です。
A:在+【名詞(場所を表す言葉)】+【動詞】 ~で…する
①請您在這裡寫。Qǐng nín zài zhèlǐ xiě.(ここで書いてください)
②他們都在體育館裡打籃球。Tāmen dōu zài tǐyùguǎnlǐ dǎ lánqiú.(彼らはみんな体育館でバスケをしている)
③您爸爸在哪裡工作?Nín bàba zài nǎlǐ gōngzuò?(お父さんはどこで働いていらっしゃいますか)
B:【動詞】+在+【名詞(場所を表す言葉)】 ~に…する
④您的名字請寫在這裡。Nín de míngzi qǐng xiě zài zhèlǐ.(お名前はここに書いてください)
⑤你坐在沙發上吧。Nǐ zuò zài shāfāshàng ba.(ソファーに座ったら)
⑥你把鑰匙放在哪裡了?Nǐ bǎ yàoshi fàng zài nǎlǐ le?(カギをどこに置いたの)
ABどちらの文型にも、「動詞」「在」「名詞(場所を表す言葉)」の三種類の語句が並んでいるのですが、このうち「在」+「名詞(場所を表す言葉)」は1セットと考えるのがおすすめ。この部分の語順は、ABではもちろん、以下のような「在」の基本文型でも変わらないからです。
⑦他在哪裡?-他在廚房裡。Tā zài nǎlǐ?-Tā zài chúfánglǐ.(彼はどこにいますか-台所にいます)
「在」+「名詞(場所を表す言葉)」を1セットと考えれば、ABは、「動詞」がその後に来るのか前に来るのかという違いだけになり、話がシンプルになります。
二番目は、「先に始まったことを先に言う」という中国語の原則で判断する方法です。
Aは、<V1:「在」+「名詞(場所を表す言葉)」>で表される状態の方が、<V2:「動詞」>で表される動作より先に始まります。例えば①の場合、書く人が「ここ(カウンターのところ等)にいる」という状態が先に始まり、「書く」という動作がその後で始まります。
これに対しBは、<V2:「動詞」>で表される動作の方が、<V1:「在」+「名詞(場所を表す言葉)」>で表される状態より先に始まります。例えば④の場合、ある人が「書く」という動作をして初めて、書かれた名前が「ここ(申し込み用紙の名前記入欄等)にある」という状態になるのです。
この「先に始まることを先に言う」という原則は、以下の記事も参考にしてください。
なお、今回ご紹介した語順の覚え方はいずれも原則です。特にBは少し複雑な文になると語順が変わることも多いのですが、まずはこういうシンプルな例の語順を覚え、その原則から外れるものは別途覚えていくということでよいのだろうと思います。