台湾華語
One Point Advice

弊社の台湾華語通信講座を受けてくださっている方からよくある質問や、誤解されやすい点を整理してご紹介します。その背景にある現地の習慣や文化にも触れているので、きっと楽しみながら中国語の仕組みを理解していただけるはず。

検定試験対策にもどうぞ!(レベルの分類は、TOCFLを参考にしています)

その「來」は必要?

中国語で動詞の後ろによくつく「來/去」。これって、必要なのかなと思ったことはありませんか?

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【ヒント】「他回了。」って、聞いたことある?

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【解説】

huí」は「帰る」という意味を表しますが、これだけで使うことは少なく、後ろに「lái(来る)/qù(行く)」や目的語等をつけるのが普通です。

①他了。Tā huí lái  le.
②他了。Tā huí qù le.
③他了。Tā huí jiā le.

これを「×他了。」と言うことはできないのです。

直訳すると「①彼は帰って来た」「②彼は帰って行った」「③彼は家に帰った」ですが、日本語では、前後の状況がわかっている時には、「彼は帰った」だけですますこともできます。逆に、「彼は帰って行った」は、普段の会話ではあまり使いませんね。

次のような例でも、ピンク文字の部分を省略することはできません。

④他什麼時候的?Tā shénme shíhòu huí lái de?(彼はいつ帰って来たの?)
⑤你先吧!Nǐ xiān huí qù ba!(先に帰ってて!)

なお、「你回信了嗎?-我回了。(メール返した?-返したよ。)」のように、「帰る」以外の意味の時は、単独で使うこともあります。

」と同じように単独では使いにくく、「來/去」や目的語を加えた方が自然という動詞は、他にもいくつかありますので、また別の機会に紹介したいと思います。

(2018.12.06)

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