台湾華語
One Point Advice

弊社の台湾華語通信講座を受けてくださっている方からよくある質問や、誤解されやすい点を整理してご紹介します。その背景にある現地の習慣や文化にも触れているので、きっと楽しみながら中国語の仕組みを理解していただけるはず。

検定試験対策にもどうぞ!(レベルの分類は、TOCFLを参考にしています)

「2時」の不思議

何度も練習して使って、すっかり慣れているつもりでも、改めて考えると、本当にそれでいいのかなと悩むことがありますね。例えば、この問題。

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【ヒント】ここだけ他の言い方と違っている。

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【解説】

時刻の「2時」は「點liǎng diǎn」と無条件に覚えている人も、「2時2分」が「點零二分liǎng diǎn líng  èr fēn」だと聞くと、ちょっと「あれ?」と思うはず。ましてや、最初の問題のように「2012年、2月、2日、火曜日、2時、2分」と並べた時に、他が全て「二」なのを見ると、本当に「」でよいのかと不安になるかもしれませんね。

以前のワンポイントアドバイスにも書いたように、「順序」を表す場合が「二」、「量」を表す場合が「」というのが使い分けの基本。ところが上の表を見ていただくとわかるように、「2時」だけが例外で「量」の言い方にずれ込んでいるのです。(「點diǎn」が元々鉄製のドラを表し、それがいくつ鳴るかで時刻を表したからだという説もあるようです。)

「~時」は「量」の言い方を使うので、「2011年、1月、1日、月曜日、1時、1分」と並べた時も、「èr líng yī yī nián 、yī yuè、 yī hào、 xīngqí yī、 diǎn、 yī fēn」と他の1は全部第一声なのに、「1時」だけ第四声に変調します。

1と2の用法の詳細は以下のページをどうぞ。

「二」と「兩」の使い分け、徹底攻略

「一」の変調、徹底攻略

(2018.11.19)

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台湾華語の公式検定対策用参考書「TOCFL対策のポイント Band A(入門基礎級)」をぜひご利用ください。

TOCFLの公式サイトでもご紹介いただいている教材です。

重要な文型を整理してご紹介していますので、入門段階の簡単な教科書を終えた後の教材としても最適。台湾の中国語を本気で勉強したい方に、ご活用いただければ幸いです。