多音字の読み分けの中で、比較的多いのが声調だけ違うというパターン。この文字もそのひとつです。
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【解説】
「教」の読み分けルールは比較的シンプル。基本的には(1)jiàoと第四声で読み、単独で動詞として使う場合のみ例外的に(2)jiāoと第一声になる、と覚えればよいのです。例を見てみましょう。
(1)jiào
①教えることに関連する名詞や動詞の一部になる
教室Jiàoshì(教室)
教授jiàoshòu(教授)
教師 jiàoshī(教師)
教育jiàoyù(教育、教育する)
指教zhǐjiào(指導する、教示する)
教訓jiàoxùn(教訓、説教する)
②宗教を表す
宗教zōngjiào(宗教)
佛教fójiào(仏教)
教堂jiàotáng(教会)
(2)jiāo・・・単独で「教える」という意味の動詞になる
我教他日文。Wǒ jiāo tā Rìwén.(私は彼に日本語を教える。)
他在大學教書。Tā zài dàxué jiāo shū.(彼は大学で教員をしている。)
上記のように、動詞として使う時でも、「教育」「教訓」のような熟語の一部となっている場合は、(1)jiàoと第四声で読みます。ただし、「教書jiāo shū(教師として勉強を教える)」の場合は、(2)jiāoと第一声になります。これは、本来「教jiāo(教える)」という動詞に「書shū(本)」を組み合わせた「動詞+目的語」の形(離合詞)だからです。
(2019.2.21)