今回は、ドラマや映画でお馴染みのこの慣用句です。
★放鴿子fàng gēzi(すっぽかす)
(画像はLINE TVからお借りしました)
我絕對不會放妳鴿子
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このセリフは、電話の向こうの男の子のもの。中国語の主語は、日本語に訳さないことも多いのですが、この場合は、以前この女の子が別の男の子にすっぽかされたという共通の記憶が前提になっているので、敢えて「僕は」をつけて訳しました。
慣用句の話に戻りますね。
「すっぽかす」という日本語に相当する中国語が「放鴿子」だというのは、辞書等でも簡単にわかりますが、問題は「君との約束」を入れたい時。慣れないうちは複雑な言い方を考えてしまいますが、こんな風に間に「你/妳」を入れるだけでいいのです。逆に誰かにすっぽかされる場合は「放我鴿子」です。
ひとまとめにして覚える慣用句も、こんな風に間に他の語が入ることもあります。あまり強い結びつきではないのです。
似たような言い方に「生氣shēngqì(腹を立てる)」があります。「私に対して腹を立てる」なら「生我的氣」ですね。この例は、どっちがどっちに腹を立てているのかよくわからない、と混乱することも多いかと思います。でも、ドラマでもよく使われるので、ストーリーや登場人物と結びつけて覚えると覚えやすいかと思います。
こんな風に、一語のように見えるけど、実は間に色んな語句を挟むことができる動詞句のことを「離合詞」と呼んだりしますが、本来はただの「動詞+目的語」の組み合わせです。
次のようなページも参考にしてください。
(2018.3.13)