中国語では簡単に表現できることが、日本語にするとずいぶん長くなる、というケースがたくさんあります。こんな時は、きっと字幕をつけるのも大変ですね。
(画像はYouTube三立華劇ep16からお借りしました)
Polo是會認床的Poloは場所が変わると寝ないんだ |
Poloというのは、主人公の男の子が飼っている柴犬。恋バナの聞き手になったり、二人の気持ちが近づくきっかけを作ったりする重要な役割りを果たしています。
この場面は、出張に行く男の子が、女の子にPoloの世話を頼んでいるところ。自宅に連れ帰るという女の子に対して、「場所が変わると寝ない」という口実で自分の家に泊まってもらうよう仕向けています。
「認床rènchuáng」を直訳すると、「ベッドを見分ける」。日本語なら、「枕が変わると眠れない」と言うところですね。たった二音節で表現できる中国語に対して、日本語はずいぶん長くなってしまいます。
昔、この言葉を間違えて「認枕頭(枕を見分ける)」と言ったことがありましたが、言いたいことはちゃんと伝わりました。その後、正しくは「認床」と言うのだと指摘され、「勉強したことあったのに」とちょっと悔しい思いをしたことがありました。でも、それがきっかけでこの言葉をしっかり覚えたのです。
こんな風に何度も間違えて、たくさん恥ずかしい思いをしながら、知ってる語彙を総動員して伝えようともがき続けているうちに、少しずつ中国語が上達してきたのだろうと思います。
そう言えば、別のドラマでは、この言葉をもじった「認馬桶」というセリフもありました。
もしも今の私がこれを使ったら、間違いに聞こえてしまうのか、それとも意図的なアレンジと思ってもらえるのか、気になるところです。
(2018.7.7)