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台湾ドラマで中国語

莫非,這就是愛情(10)/一番上の子

「これはもうマスターした」と思っていたはずなのに、ネイティブの中国語を見聞きすると、自分で使いこなせる範囲との間にはずいぶん隔たりがあるなあ、気づく言葉がたくさんあります。

これもそのひとつ。

莫非,這就是愛情(10)/一番上の子 - 台湾留学、大学進学、台湾語学留学、短期留学|PAPAGO遊学村 (画像はYouTube三立華劇からお借りしました)

老大 生日快樂喔

アニキ、誕生日おめでとう!

「老大lǎodà」は「一番上の子供」という意味。男女に関係なく生まれた順番に、「老大、老ニ、老三・・・」と言います。親が自分の子供のことを他人に紹介する際に、こっちが「老大」、こっちが「老ニ」のように言うのが普通です。

私がこの言葉を初めて聞いたのも、双子の娘さんがいる知人が、生まれた順番を紹介してくれた時でした。ずいぶん前の話ですが、「長男、長女」のように男女別に言う日本語より、わかりやすいなあ、と思った記憶があります。

それから自分でも何度もこの言葉を使い、マスターしたような気になっていたのですが、このドラマでの使い方を見て、新しい発見があったのです。

普通、弟が兄に向かって直接「老大」と呼びかけることはありません。呼びかけなら、「哥gē」を使います。ところがこの場面では、直接呼びかける言葉として使われているのです。

実は、このふたりは大学の同級生。卒業後、左の男性は、右の主人公の経営する会社で、もうひとりの同級生と一緒に働いている、という設定です。普通の社長と社員の関係なら「老闆lǎobǎn」と呼ぶところですが、同級生ということもあり親しみを込めて(でも自分より上だという意味もちゃんと添えて)、「老大」と呼んでいるようです。お客さんや取引先の前では、もちろん「老闆lǎobǎn」と呼んでいます。

中国語圏では、他人でも、少し仲良くなると家族に準じた呼び方をします。「哥gē」と呼んでいるから、と言って血が繋がっているとも限らないのです。

このセリフで面白いのは、本当の兄弟なら呼びかけ語にならない「老大」が呼びかけ語になっているところですよね。

裏社会でこれを使って呼びかけることもありますが、その相手は、「子分の中で相当地位の高い人」ということになります。

自分では使う機会のない用法ですが、それを疑似体験できるのも、フィクションの面白さですね。

(2018.6.9)


邦題:マーフィーの愛の法則

2015年の大ヒットドラマです。恋愛に関するしゃれた格言がたくさん出てくるので、ちょっと硬い言い回しを日常会話でどう応用するか、という中国語のブラッシュアップ教材に最適です。