水道局から送られて来た納付書で、面白いことを発見!
Taipeiを表す漢字が全部で9カ所。それが、臺北:台北=6:3という比率になっているのです。
台湾では、Taipeiを表す漢字として、臺北と台北の2種類が混用されています。
教育部の指導もあるので、最近お役所関係の書類やサイトは、ほぼ臺北で統一されている・・・
と思っていたのですが、いろんな大人の事情もあるのか、実際はこんなごちゃまぜ状態があちこちで起きています。では、拡大してみましょう。
【左上】
臺北市民當家熱線(台北市民ホットライン)
臺北市廉政專線(台北市汚職追放ライン)
【中央】
台北好水
【下】
2017臺北世界大學運動會(2017ユニバーシアード)
台北好水與您共同迎接世大運(“台北好水”と一緒にユニバーシアードを応援しよう)
そこまでこだわるの?
“台北好水”は、台北市水道局が展開しているキャンペーンですが、そのサイトでも二種類の漢字が混在しています。
「臺北の水道水は質のよい水源から引いている」ということをアピールするためのページですが、このキャンペーンの担当者は、“台北”という表記に、ずいぶんこだわりがあるようですね。
それともロゴを作ったデザイナーが、“台北”という表記を譲らなかったため、その後もキャンペーン名は全て“台北”で統一するしかなかった、ということでしょうか。もちろん、どちらも私の勝手な推測です。
どうしても譲れない?
封筒に戻りましょう。右上の郵便料金別納の表示をごらんください。なんと、「台北郵便局が出した許可番号は“臺北字第1871號” 」なのです。
“台北”にこだわる上司と、“臺北”にこだわるもう一人の上司の間で板挟みになっている中間管理職の苦肉の策
・・・というのもただの想像ですが、こんな風に並べると、異なっているのが一目瞭然。それでも統一できない理由、ぜひ聞いてみたいと思います。
そしてこれが、2021年10月に届いた納付書の封筒。いつまでのこのごちゃまぜ状態が続くのか、とても楽しみです!