噹
ㄉㄧㄤ diāng
皮肉を言う、とがめる、文句を言う
台湾ドラマや映画でしょっちゅう出てくるのに、中国語辞書には載っていません。‟diang”という読み方では北京方言の‟噹噹兒(diāngdiangr) ”がありますが、意味は「世間知らず」だから違いますね。
台湾の‟噹”は当て字で、元は台湾語。のはず、ですが元の台湾語の字や正確な発音は不明。『台語原來是這樣』の著者のfacebookでは、「若い人の間で流行っている台湾語で、年配の人は知らないかも」と書かれています。語源が今一つ不明なスラングです。
でも出現率は高いですよー。これを知らないと台湾ドラマはわからない!
(1)台湾ドラマ『三明治女孩的逆襲(サンドイッチガールの逆襲)』日本版第13話30分20秒くらい。ズージュンが帰りの遅いシャオチンを心配しての独り言。
等一下看我怎麼噹妳
(後でとっちめてやるからな)
(2)最高に面白い台湾ドラマ『最佳利益』の最終回。
新人弁護士の陳博昀くんが拘置所の方律(指導役の方弁護士)に「嫌味言う元気はあるんすね」。博昀くんの方律を見る目が♡♡♡。
還會噹我
(この状況で)文句言うんすか
(3)『最佳利益』は第4集でも。
訴状の書き方で苦労している新人弁護士、林學睿(楊銘威飾)が同期の雷子倩(陳怡嘉飾)に「また訴状突き返されたの!?」と言われて…
連妳也噹我
君まで俺を責めるわけ?
(4)これまた最高に面白かった台湾ドラマ『我可能不會愛你』の第5集。
大仁哥こと李大仁が後輩女子のMaggieを連れて家に帰り、母親に嫌味を言われ責められて。その後妹にからかわれる、という場面。
然後被「狠噹」
そいでめちゃめちゃ嫌味言われてさ
(5)まだまだあります。食わず嫌いしてたら意外と面白かった台湾ドラマ『你有念大學嗎?』の第2集。
勤め先のブティックの先輩が主人公、常可艾(安心亞飾)に同情して言うセリフ。
(画像はVIDOLからお借りしました)
一大早還特別噹妳
(面倒見ないどころか)朝っぱらから嫌味タラタラってどゆこと?
(6)そして台湾ドラマ『Histry3』第1集でも。
被國際刑警那樣噹
国際警察部にあんな風に嫌味言われたし
とにかく大活躍のスラングです。