似たような意味を表す呼応形式ですが、「明日はいよいよ試験だ」という時には、どちらか一方しか使えません。さて、どちらでしょうか?

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【ヒント】一方は、「明天」のような時間を表す言葉を前につけられない。
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【解説】
「快要…了kuàiyào…le」と「就要…了jiùyào…le」は、いずれも、近い未来に動作や状態の変化が実現することを表します。
①飛機快要/就要起飛了。Fēijī kuàiyào/jiù yào qǐfēi le.( 飛行機は間もなく離陸します。)
のように入れ替えらえることも多いのですが、次のように、前に時間を表す言葉がある時には、「快要…了」が使えないという違いがあります。
②明天快要考試了。Míngtiān kuài yào kǎoshì le.(×)
③明天就要考試了。Míngtiān jiù yào kǎoshì le.(明日はいよいよ試験だ)
③は、それまでの一定期間の状況を念頭に置いた上で、それがいよいよ明日に迫っているという気持ちを表します。だから、この例文の「考試」は、「期末考qímòkǎo(期末テスト)」や「學測Xuécè(日本のセンター試験に類するもの/台湾の大学入試制度はこちら)」のような大きなテストを指すのが普通です。担当の先生が毎週実施する小テストのようなものに③を使うと、ちょっと大げさな感じがします。
一方、「快要…了」には、「いよいよ」という訳を充てることができません。「快要…了」より「就要…了」の方が、時間的な切迫感があると説明されることもありますが、それは「いよいよ」という気持ちを表せないからでしょう。
①のような使い方から、「快要…了」「就要…了」に対応する日本語は、「もうすぐ/間もなく・・・する/になる」と説明されることが多いのですが、③の例を「明日はもうすぐ/間もなく試験だ(×)」と訳すとちょっと変だという点も、ぜひ注意してくださいね。
(2018.11.30)