たかが「テン」とあなどってはいけません。この違いを知っていたら、文の構造がぐんとわかりやすくなるのです。
【ヒント】初級の教科書にもたくさん出てきます。
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【解説】
中国語は漢字があるから、読み取りは楽。そう思っている人も、少し複雑な文になると、意味の切れ目や構造がよくわからなくなったりしませんか?
中国語には活用や語尾変化がないので、形だけからその単語がどんな品詞なのかを見分けるのは大変です。また、同じ単語が文中の位置によって違う品詞になることも多いので、どこで切って訳せばいいのか迷ってしまうこともありますね。
そんな時、大きな手掛かりになるのが句読点です。
今回と次回は、句読点の中でぜひ覚えていただきたい使い分けについて解説します。
まずは、2種類の「テン」から。使い方の違いは次の通りです。中国語の呼び名も一緒に覚えましょう。
手書きの際には、左向きか右向きかで区別します。
例文です。
① 我家有四個人,爸爸、媽媽、哥哥和我。Wǒ jiā yǒu sì ge rén, bàba、māma、gēge hé wǒ.
(我が家は4人家族で、父と母と兄と私がいます。)
② 桌子上有三種水果,蘋果、香蕉和芒果。Zhuōzi shàng yǒu sān zhǒng shuǐguǒ, píngguǒ、xiāngjiāo hé mángguǒ.(机の上に三種類の果物があります。リンゴとバナナとマンゴーです。)
ね?初級の段階でも出てきそうな例文でしょう?
この二種類の「テン」の役割りの違いを知っているかどうかで、読解力もかなり違ってきます。検定試験でも役立ちますよ。
さて、上の表で「、頓號」は「短い語句」を並列する時に使うと書いています。では、ふたつの文を並列して見せたい時には、どうすればよいのでしょうか?
その方法はまた次回に。
(2018.11.6)