台湾華語
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台湾留学,大学進学,台湾語学短期留学|PAPAGO遊学村

弊社の台湾華語通信講座を受けてくださっている方からよくある質問や、誤解されやすい点を整理してご紹介します。その背景にある現地の習慣や文化にも触れているので、きっと楽しみながら中国語の仕組みを理解していただけるはず。

検定試験対策にもどうぞ!(レベルの分類は、TOCFLを参考にしています)

全然面白くない

日本語を中国語に訳す時に、迷ってしまいそうな例や、間違いの多い例を取り上げてクイズ形式にしました。最初の問題はこれです。

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【解説】

全然面白くない:一點意思都沒有  yìdiǎn yìsi dōu méi yǒu

有意思”等の<“有”+名詞>のフレーズには、“很”等の程度副詞をつけて、形容詞的な使い方ができるものがたくさんあります。

①這本書很有意思。(この本は面白い。)
②我對跳舞非常有興趣。(私はダンスに非常に興味がある。)

ところが、これを「少しも~ではない、全く~ではない」という意味の”一點……都”と組み合わせる時には、一般的な形容詞と同じ形にすることはできないのです。次の例を比較してみてください。

③今天一點都不冷。(今日は少しも寒くない。)
④中文一點都不難。(中国語は少しも難しくない。)

⑤這本書一點意思都沒。(この本は全然面白くない。)
⑥我對跳舞一點興趣都沒。(私はダンスには少しも興味がない。)

教科書で、”一點……都”を練習する時には、③④のような一般的な形容詞の例が紹介されているので、⑤⑥を次のように言ってしまう人がたくさんいます。

⑦這本書一點都沒有意思×
⑧我對跳舞一點都沒有興趣×

“有”と名詞の結びつきは弱いということになりますね。次のような形と似ていると考えるとよいでしょう。

⑨我今天一點都沒。(今日は少しも用事がない。)

なお、③④⑤⑥⑨の”都”はいずれも”也”に置き換えられますが、台湾では、”都”を使う人の方が多いようです。