日本語を中国語に訳す時に、迷ってしまいそうな例や、間違いの多い例を取り上げてクイズ形式にしました。最初の問題はこれです。
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【解説】
★全然面白くない:一點意思都沒有 yìdiǎn yìsi dōu méi yǒu
”有意思”等の<“有”+名詞>のフレーズには、“很”等の程度副詞をつけて、形容詞的な使い方ができるものがたくさんあります。
①這本書很有意思。(この本は面白い。)
②我對跳舞非常有興趣。(私はダンスに非常に興味がある。)
ところが、これを「少しも~ではない、全く~ではない」という意味の”一點……都”と組み合わせる時には、一般的な形容詞と同じ形にすることはできないのです。次の例を比較してみてください。
③今天一點都不冷。(今日は少しも寒くない。)
④中文一點都不難。(中国語は少しも難しくない。)
⑤這本書一點意思都沒有。(この本は全然面白くない。)
⑥我對跳舞一點興趣都沒有。(私はダンスには少しも興味がない。)
教科書で、”一點……都”を練習する時には、③④のような一般的な形容詞の例が紹介されているので、⑤⑥を次のように言ってしまう人がたくさんいます。
⑦這本書一點都沒有意思。×
⑧我對跳舞一點都沒有興趣。×
“有”と名詞の結びつきは弱いということになりますね。次のような形と似ていると考えるとよいでしょう。
⑨我今天一點事都沒有。(今日は少しも用事がない。)
なお、③④⑤⑥⑨の”都”はいずれも”也”に置き換えられますが、台湾では、”都”を使う人の方が多いようです。