「一」の変調ルールに対して、「複雑で面倒」と苦手意識を持っている人もいるかもしれませんが、実は、結構簡単な覚え方があるのです。
【ヒント】変調ルールは二段階で覚える!
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【解説】
冒頭にあげた例では、同じ「次cì」という量詞の前にあるのに、「第一次dì yī cì (一回目)」の「一」は第一声、「吃過一次chī guò yí cì(一回食べたことがある)」の「一」は、第二声で読みますね。
「第一次」の場合は、「一回目」という順序を表ししているので「第一声」、「吃過一次」の場合は「動作量」を表しているので変調して「第二声」になるのです。
「順序」か「量」かという問題は、英語の「(順序)first,second,third・・・」「(量)one,two,three・・・」との対応も一つの手がかりになるのですが、上の図のように整理して覚えるともっと確実。声調だけが変化する「一」に比べ、漢字もピンインのつづりも変わる「二」と「兩」は印象に残りやすいので、これを手がかりにすればずいぶん楽になります。
「第二声」か「第四声」かの問題は、「不」の変調規則と全く同じ。
こんな風に、他の規則と関連づけて覚えれれば、新しく覚えることが減りますね。ポイントを整理すると、次の二段階になります。
1.「二」を使う時→変調なし(yī),「兩」を使う時→変調する(yì yí)
2.変調する場合は、「不」と同じルール
「二」と「兩」の使い分け及び「不」の変調ルールは、以下のページを参考にしてください。
●ワンポイントアドバイス:「二」と「兩」の使い分け
●中国語の数字、徹底攻略:「二」と「兩」
●ワンポイントアドバイス:「不」の変調、練習方法
●「不」の変調、徹底攻略
「一」は数字を言う時だけでなく、「一點yìdiǎn 、一下yíxià,一樣yíyàng」等、他の語との組み合わせで一語化したものもたくさんあるので、この変調ルールをいい加減にしていると、文全体のリズムが上手くとれません。
これを間違ったままでも、他の語彙や文法がしっかりしていれば、何とか通じるのかもしれませんが、中級レベルぐらいになっても「一點、一下,一樣」のような簡単な語彙が正しく発音できないというのも寂しい話。
これを機に、ちょっとだけ頑張って、「一」の変調ルールを覚えてみませんか?
「一」の変調ルールの詳細と、練習方法は以下のページを参照してください。音声の聞ける動画教材や、ダウンロードしてご利用いただける練習用ファイルもあります。
(2018.11.26)
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