台湾華語
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弊社の台湾華語通信講座を受けてくださっている方からよくある質問や、誤解されやすい点を整理してご紹介します。その背景にある現地の習慣や文化にも触れているので、きっと楽しみながら中国語の仕組みを理解していただけるはず。

検定試験対策にもどうぞ!(レベルの分類は、TOCFLを参考にしています)

「為」の読み分けルール

その漢字から思い浮かべる代表的な日本語をヒントにして、読み方を判別できるものもあります。

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【解説】

今回は、日本語の中で使われる「為」という字の代表的な使い方をヒントにして、読み分けを判断してみます。

(1)wèi

第四声で読むのは、「~のため」という意味の時。①のような使い方が一番わかりやすいかと思います。理由を聞く②は「何のために」、理由を表す③は「そのため」と言い換えて覚えるのもよいでしょう。

①為(了)wèi(le)/~のために
②為什麼wèishénme/なぜ
③因為yīnwèi/~だから

(2)wéi

第二声で読むのは、「する、なす」という意味の時です。「行為(こうい)」の「為」ですね。⑧⑨のような「思う」という意味の場合は、「みなす」と関連づけて覚えるとよいかと思います。

④行為xíngwéi/行為
⑤作為zuòwéi/~として、(…を)~とする
⑥成為chéngwéi/~になる
⑦為人wéirén/ひととなり
⑧以為yǐwéi/~と思っていた
⑨認為rènwéi/~と思う、考える

「為」には、他の訳語をあてる方がよいと思われる使い方もありますが、最初から全部覚えるのは大変。だから、初級の間はまず上の例を覚え、その他の例が出てきたら、(1)と(2)の意味のどちらにより近いかと考えて、推測したり関連づけたりしながら、少しずつ他の用法の読み方も覚えていくのがおすすめです。