台湾華語
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弊社の台湾華語通信講座を受けてくださっている方からよくある質問や、誤解されやすい点を整理してご紹介します。その背景にある現地の習慣や文化にも触れているので、きっと楽しみながら中国語の仕組みを理解していただけるはず。

検定試験対策にもどうぞ!(レベルの分類は、TOCFLを参考にしています)

「都」の読み分けルール

「京都」は、旅行好きの台湾の人達との会話でも、話題に上ることの多い地名ですね。「全部、いずれも」という意味の副詞の「都」も、早い段階で学ぶ言葉。この二種類の「都」の発音が違うことに、気づいていますか?

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【解説】

この「都」のように、品詞によって読み分ける字もたくさんあります。(1)dōuと読むのは、副詞の場合。「全て、みんな、いずれも」と訳します。

例:

(1)dōu

①我們都是日本人。Wǒmen dōu shì rìběn rén.(私たちはみんな日本人です。)
②我爸爸媽媽都很忙。Wǒ bàba māmā dōu hěn máng.(両親はどちらも忙しい。)

②のように主語が二人(又は二つ)の場合、和訳では「全部、みんな」が使えず、「いずれも、どちらも」になる点にも注意してくださいね。

一方、(2) dūと読むのは、「都(みやこ)、都会」という意味で、名詞の一部になる場合。

例:

(2) dū

③京都Jīngdū
④首都 shǒudū
⑤都市dūshì
⑥都會dūhuì(都会)

姓や、海外の地名の音訳に使う時も(2)ですね。

実は、ある程度中国語を勉強していても、この字に二通りの読み方があることに気づいていない人も時々います。声調も子音も一緒なので、「ou」と「u」という母音の区別がちゃんとできていないと、差がわかりにくいということでしょうか。

中国語では、母音を全部順番に読むのが原則なので、(1)dōuの時は「o」を発音した後で口をしっかり丸める、(2) dūの時は最初から口をしっかり丸める、という違いを意識してみると、音も変わってくるはずです。

(2019.3.4)